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同人的要素が含まれますのでご注意下さい。 当管理人嘉月が、思いつくままに書き散らしている処です。
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「元柳斎先生、失礼します」
「おお、浮竹。具合はいいのか?」
「はい、ありがとうございます」
「…それと、春水。珍しいの、お主がここにくるとは」
「嫌だなぁ、山じい。何か含みが聞こえるよ」
「ふん。お主の日頃の行いのせいじゃろうて。で、どうしたのじゃ、隊長が二人も揃って」
「…もしかして、ご存知ないのですか?」
「何のことじゃ?」
「いやぁ、驚いた。ホントに知らないの?」
「ぺいっ!…勿体をつけるな」
京楽と浮竹はちょっと顔を見合わせる。二人は少し形を改め、浮竹が軽く咳払いをした。
「――山本総隊長。本日は御生誕記念、おめでとうございます。つきましては、ささやかながら祝いの会を用意しております故、ご足労頂きたく存じます」
「我等、護廷十三隊を代表致しまして、総隊長をお連れしに参りました」
「…そうであったか。わざわざすまぬの」
「ささやかとは言ったけどね、山じいの為の大々的な祝いの席だから、狛村クンが張り切って用意してるよ」
「それは、楽しみじゃな」
「では、先生。お願いします」
「行くかの。と、そうじゃ、春水。隣で雀部がまだ仕事をしているかも知れぬ、奴に声をかけてきてくれ」
「はいはい」
「行くぞ、浮竹」
 先を歩く山本の後ろを、苦笑しつつ浮竹はついて行った。
 
□ □ □
「ねぇ、浮竹。ボク、ちょっと疑問に思ってることがあるんだけどさ~」
「なんだ?」
「山じいってさぁ、誕生日っていうけど、実際幾つになるのかなぁ?」
「……そう言えば、そうだな」
「だって、ボク等が山じいを見た時って既にあのご容貌だったじゃない?ってことは…」
「なんだか、あまり考えたくはないな」
「ね?ちょっと恐い考えでしょ~」
「浮竹、キミ訊いてみてよ?ほら、キミなら答えてくれるかも知れない」
「止してくれ、俺だって怖くて訊けないよ。京楽が訊いてみればいいじゃないか?」
「ダメだよ、僕が訊いたっていつものように怒られて終わりさ」
「よし!狛村クンに訊いてみよう!」

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いつもの、某所で書いたBD+α。 山じいは浮竹でき愛かつ、ちょっと浮竹持ってったので娘を持ってかれた父的な意味で(なんか違う!?)春水が嫌な山じい、とかどうですか?
・・・京浮って難しいです。そもそも、これは京浮?!
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「隊長、もう今日はお仕事はそれくらいにして、早く来て下さいっ!!」
「料理が冷めてしまいますし、みんな待ってます!」
「そ、そうか?判った、じゃあ行くとするか」
いつもの三席コンビニ急き立てられ、会場の部屋の扉を明けた瞬間、クラッカーが鳴った。
『浮竹隊長、誕生日おめでとうございます~~!!』
「?!ありがとうっ!!凄いなあ、こんなに来てくれたのか」
 どうやら貴賓室では狭かったらしく、大きな会場を借りて大々的に会が催されていた。そこには、十三番隊だけでなく、沢山の人が来ていて浮竹の人望が窺える。
「隊長、このケーキの上のロウソクを吹き消して下さい!現世の誕生日では、こうするんですって!」
「朽木が現世から、有名なケーキを買ってきてくれたんスよ!!」
「そうか、朽木、わざわざありがとな」
「い、いえ。本当は年齢の数だけロウソクをつけるらしいんですが・・・」
「いいわよ、その位。あんまり多いと隊長が大変でしょ!」
「おい、ハナクソ女、そこを退け。隊長がロウソクを消せないだろう!」
「うるっさい、アゴヒゲザル!!」
「お、おい・・・じゃあ、消すぞ?」
 大きく息を吸い込んで浮竹が一息にロウソクの火を消すと、拍手が沸き起こった。
 
 
そして大宴会。開始時にはいなかった卯之花も遅れてやって来ていたりと、本当に大勢が集まっている。
「お~やってるね~」
「京楽、来てくれたのか」
「当り前じゃない。ごめんねぇ~遅れちゃって」
 ふらりとやってきた京楽は、浮竹に遅れた謝罪を述べながら、ちらりと後ろを振り返った。
 その仕草に浮竹は怪訝な顔をする、が後ろの人物の霊圧に気付いて少し眼を見張る。
 京楽は、そんな浮竹に方眼を瞑って見せる。
 と、渋々と後ろから浮竹と同じ白系の髪が覗いた。
「いらっしゃい、日番谷隊長」
 朗らかな笑顔で言った浮竹に、日番谷は仏頂面のまま歩み出ると、長方形の包みを差し出した。
「昨日の礼だ。・・・誕生日、おめでとう・・・ございます」
「ありがとう!!わざわざ、俺の祝いに来てくれたのか?!本当に嬉しいよ。開けてもいいかな?」
「ああ」
 京楽が横から見詰める中、浮竹は丁寧に包みを開けていく。
「久里屋の栗羊羹じゃないか~おいしいよな、ありがとう、後で皆で食べよう!」
 中を見て一際嬉しそうな顔を浮かべて、日番谷にもう一度礼を言った浮竹は丁寧に箱を閉じる。
「さ、中に入って、おいしい料理が沢山あるんだ。是非食べてってくれ。そうだ、朽木が買ってきてくれた現世のケーキもあるんだぞ!」
 中に誘う浮竹に日番谷は変わらずの、けれど若干の照れ隠しの仏頂面で、渋々ついて行った。
その様を、京楽が楽しそうに見詰める。
先を行く浮竹が戸口に立ったままの京楽に早く来いと呼んでいる。
京楽は小さく笑みを零すと、片手を上げて合図を返し、いつもの緩んだ表情を浮かべて中へ入って行った。

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某所で書いた浮竹BDに加筆。
例によって、基本的にノーマル寄りで書いてるとこなので、前半はそういう要素さっぱりなし。・・・後半でも仄めかし程度ですけれど・・・。(若い頃ならともかく、熟練の)おじさんCPは難しいです。(苦笑)
前日の白ちゃんBDからの続きネタでした。
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