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思い思いに居間で会議が始まるのを待つ、ヴァリアーの幹部たち。そんな中、フランはソファーに座って、棒状のチョコレート菓子―Franを食べていた。
向かいのソファーにしとどに横になって雑誌をめくっていたベルは、フランの食べているお菓子の甘い匂いに惹かれ、顔を上げる。
ポリポリ、とチョコを食べるフランを見ていて、ついに声をかけた。
「なぁカエル、王子にもソレちょうだい」
「残念でしたー。これが最後になりますー」
口に銜えてひょいひょいと上下にゆすり見せびらかせるようにするフラン。
いつもなら、ここでフランに向けてベルのナイフが飛ぶのだが、今日はナイフは飛ばなかった。
代わりに、ベルは何か思いついたらしく内心でにやり、と笑む。
次の瞬間。
「っん?!」
フランの銜えているそれに、ベルがかぶりついたのだ。
いわゆる、ポッキーゲームのそれ。
突然の出来事に、吃驚して慌てて身を引こうとするフランだが、背もたれに阻まれ逃げられず、ベルに恐る恐る視線を向ける。
キスまではいかない、けれどあまりにも近い至近距離。
気息や、心臓の音までが聞こえてきそうで、顔に朱が上る。
けれど、ただされっぱなし、というのはフランの性格上、気に入らない。
食べ進めることはせず一定の距離で止まっているベルに、まっすぐに視線を向け、フランは距離を詰めた。
まさかフランから仕掛けるとは思わなかったらしいベルが慌てて離れようとするのを、服の裾を握って阻止する。
眼を見開いているベルの唇まで辿り着くと、唇を重ねる。
一瞬目を見開いたベルも、すぐにらしい笑みを浮かべ、腕をフランの腰にまわし、今度はベルから口づける。
触れるだけのキス。そしてペろり、と唇を舐めて離れていった。
お互いに企てが成功した、そんな笑みを浮かべて、見つめあう。
と、その時。
「う゛ぉおおい!!テメーら、いちゃつくなら部屋でやれぇ!!うっとおしいぜ―」
「何だ、スクアーロいたの?」
振り返り、意外そうな顔を向けるベルに、スクアーロが更に声を張り上げる。
「テメーより先にいただろうが!!」
「わかりましたー。それじゃベル先輩、部屋に行きましょー」
スクアーロを無視して、さらりと言ったフラン。
フランの顔を一度見たベルは、それで意図が判ったのだろう。フランの言葉に楽しげのる。
「そうだな。スクアーロの命令だしな。いくか」
そうして、立ち上がって出て行きかける二人。
「ちょっ?!待て!!今から会議が始まるだろぉお゛!!」
「え―、だってスクアーロが部屋行けって言ったんじゃん?」
「ここで、そういううっとうしい行為をするな、と言ったんだぁ!」
「もう、質面倒くさい隊長ですねー」
「んだとぉ、フラン!!」
「ししっ♪めんどくせー奴だな」
交互に、失礼な発言をする二人に、ついにスクアーロがキレた。
「テメーら―、あとで隊長室に来い!!説教してやる!!て、もう時間じゃねーか。」
ガラっ!
スクアーロが時間を意識した途端に、扉が開いた。
そしてそこにはザンザスが。
その瞬間、空気が緊張感を持ち、面々はすぐに席につき、会議の始まりを待つ。
その様子に、スクアーロが若干疲れた溜息をこぼす。
「さて、会議を始める――」
-END-
11月11日、ポッキーの日(Franの日)と聞いて、やるなら今日しかない!と王道に走ってみた。
しっかし甘すぎました…この日のコンセプトは体現してるけど…。 ところで、カエル被ったままキスって可能? どうなのカエルちゃん?!
「んじゃ、そろそろ帰るか」
10月3日 お月見ということで、月見ネタ。
タイトルは「名月」のイタリア語。(たぶん)
綱達ボンゴレ本部は、ハルとか京子ちゃんがいて、きっと日本の季節行事はちゃんとやって、一々お祭り騒ぎになればいいと思う。
たまたま来てたら、ディーノさんとかヴァリアーメンツでさえ巻き込まれる。…是非、ちゃんと正しいのを教えてあげてて欲しいところ。 ところでイタリアでもお月見的な行事とかあるんですかね?
ベルの名前は逆にネタとして難しいな…ちょっとつっこみどころ多い感じでスミマセン…フィーリングでお願いします。 ジルは天使の名前だから、↑で言うと、あのお兄さんはどうなのさ?て感じ。…この時はまだフランはお兄さんの名前知らなかったとかそういう方向で…(言い訳とか最低だ…)
剣帝と闘った時に失った左手は、剣帝にでも、剣の道に捧げたんでもねぇ。これからのヴァリアーとボスであるお前へ捧げたんだ。
この左手は忠誠の証。
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ザンスクも好きです。
WJの鮫の行方が気になって仕方ありませんっ!!
というわけで、それが判るまでに書いてしまおう、でした。
でも、実はザンスク読んだことないとか…←
ザンスクってどんなのですか?!
勉強してきますー
「カエルー今日、王子オフだから、遊び付き合え!!」
「イイコト教えてやんよ♪王子、好きな奴ほどイジメたくなんだよね」
次いで、ゆっくりとベルへと視線を向ければ、眼は隠れていても全身でしてやったりな雰囲気を醸し出しているベルに、動揺し、知らず顔に朱が上る。
「カエル、王子のお気に入りだから、――覚悟しとけよ、フラン♪」
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タイトルまんまで芸もない。…もうちょっとちゃんと書きたかった。リベンジしたい。
だいぶベルフラじみて参りました(笑)…未だベルフラの基本姿勢が見えてこない。
限りなくフラベルに近いベルフラも良いけど、たまにはうわてなベルもイイ。
ベルが振り向くのをそっと秒読みしながら、フランはベランダへとゆっくりと足を踏み出した。
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